【成人の日】20歳の私へ。大人の旅は「新幹線でシャンパン」から始まる~北陸新幹線グランクラスで往復する、金沢・美酒と静寂の2泊3日~

まどろみ旅のしおり

はじめに:大人になるって、悪いことじゃない

成人の日を迎えた皆様、おめでとうございます

そして、かつて新成人だった皆様、毎日お疲れ様です。

20歳の頃、私は思っていました。

「大人になったら、もっとバリバリ働いて、休日はアクティブに予定を詰め込むかっこいい人になるんだ」と。

けれど、実際に大人になって気づいたことがあります。

本当の大人の贅沢とは、「何もしないことにお金を払うこと」であり、「移動中からお酒を飲んで寝てしまう自由」を行使することなのだと。

あの頃の私は、夜行バスで体を痛め、コンビニの缶チューハイで乾杯するのが旅の全てでした。それはそれで楽しかったけれど、今の私にはもう少し「静寂」と「質の良いアルコール」が必要です。

今回は、大人になった自分へのご褒美旅。

北陸新幹線グランクラスで往復する、石川県・金沢への「ほろ酔いまどろみ旅」をご提案します。


今回の旅のスペック表

まずは、この旅がいかに「頑張らなくていいか」をスペックでご確認ください。

項目内容
期間2泊3日(有給推奨、または連休)
予算感★★★★★(約15〜20万円 / 人)
疲労度★☆☆☆☆(移動=休息。ほぼ疲れません)
移動手段北陸新幹線「かがやき」グランクラス(往復)
主な目的移動中のシャンパン、料亭の懐石、雪見風呂
アルコール量より質。
名酒「九頭龍」や地酒自販機を楽しむ

※予算に対してのイメージ

「高い!」と思いましたか? でも、内訳を見てください。

  • 交通費(約6万円): グランクラス往復(=動く高級ラウンジ代)
  • 宿泊費(約10〜12万円): 金城樓(夕朝食付)+ 界 加賀(夕朝食付)
  • 現地滞在費(約2万円): ランチ、カフェ、タクシー、お土産代

20歳の頃には絶対にできなかったこの「投資」こそが、大人になった証なのです。


【2泊3日】まどろみ行程表

観光地を巡るスタンプラリーは卒業です。「雰囲気」と「美酒」を味わうだけのゆったりスケジュールです。

【1日目:移動と料亭】

  • 10:00 東京駅発(グランクラスで乾杯)
  • 12:30 金沢駅着 ➡ タクシーで「金城樓」へ(荷物預け)
  • 13:00 ひがし茶屋街を散策(箔一のソフトクリーム)
  • 15:00 チェックイン・夕食(治部煮と日本酒)

【2日目:静寂と温泉】

  • 10:00 チェックアウト ➡ 鈴木大拙館(水鏡を眺める)
  • 11:30 ランチ ➡ 金沢21世紀美術館(サクッと鑑賞)
  • 14:00 特急で加賀温泉駅へ ➡ 「界 加賀」チェックイン
  • 15:00 金継ぎ鑑賞・雪見風呂・獅子舞

【3日目:余韻とお土産】

  • 11:00 チェックアウト
  • 12:00 金沢駅「あんと」で地酒自販機
  • 14:30 金沢駅発(グランクラスで再び乾杯)
  • 17:00 東京駅着

【移動】北陸新幹線「かがやき」グランクラス

今回の旅の主役と言っても過言ではありません。

グランクラスは、単なる移動手段ではなく「動く高級バー」です。

1両に18席だけの聖域

まず、座席が違います。本革のシートは包み込まれるような座り心地。

特筆すべきは「バックシェル型」であること。リクライニングを最大(45度)まで倒しても、後ろの座席に影響しません。「後ろ倒していいですか?」と気を遣う必要すらないのです。

大人の特権「リフレッシュメント」と「九頭龍」

東京駅を出発してまもなく、専任のアテンダントさんがやってきます。

季節ごとにメニューが変わる「リフレッシュメント(軽食)」と共に頼むべきは、もちろんアルコール。

  • スパークリングワイン
  • 日本酒(北陸新幹線限定): 福井県の銘酒「九頭龍(くずりゅう)純米」などが提供されることも(※時期によります)。
  • 加賀梅酒スパークリング

これらが全てフリーフロー(飲み放題)です。

座席には「呼び出しボタン」があり、声を張り上げる必要もありません。

車窓を流れる景色を眺めながら、昼間からグラスを傾ける。気づけばほろ酔いで金沢に到着しています。


【1日目詳細】金沢の奥座敷「金城樓」と茶屋街

泊まれる料亭「金城樓(きんじょうろう)」

金沢駅からタクシーで約10分。今回のお宿はホテルではなく、創業130年を超える老舗料亭です。

なぜ料亭に泊まるのか? それは金沢の「加賀百万石文化」を全身で浴びるためです。

名物料理「鴨の治部煮(じぶに)」をはじめ、器、掛け軸、庭園、建物のすべてが一級品。ただ寝るだけではない、文化体験としての宿泊です。

  • まどろみポイント: チェックイン前でも荷物を預かってくれます。到着したらまず身軽になりましょう。

箔一の「金箔のかがやきソフトクリーム」

宿から徒歩数分で、あの有名な「ひがし茶屋街」です。

ここでのミッションは一つだけ。「箔一(はくいち)」で金箔ソフトを食べること。

お値段は一つ891円(ハクイチ価格)。

10cm四方の金箔を大胆に一枚乗せる瞬間は、動画撮影必須です。口の周りを金ピカにしながら食べるのも、旅の恥じらいを捨てる良い練習になります。


【2日目詳細】静寂のアートと「界 加賀」

何もしないための美術館「鈴木大拙館」

2日目の午前中は、仏教哲学者・鈴木大拙の考えを伝えるこの場所へ。

ここには「水鏡の庭」という、浅く水を張っただけの空間があります。

時折、波紋が広がるのをただ眺める。スマホも見ない、何もしない時間。これぞ究極のまどろみです。

丸い美術館「金沢21世紀美術館」

有名な「スイミング・プール」がある美術館。

【注意点】 現在、プールの地上部(上から見るエリア)に入るのにも展覧会チケット(事前予約推奨)が必要です。

「並ぶのは疲れる」という方は、あえてチケットを買わず、無料エリアである「ブルー・プラネット・スカイ(タレルの部屋)」や、建物の外周にある「カラー・アクティヴィティ・ハウス」を散歩するだけでも十分アートな気分に浸れます。

北大路魯山人が愛した宿「界 加賀」

午後は加賀温泉郷へ移動し、星野リゾートの「界 加賀」へ。

ここは美食家・北大路魯山人が愛した宿の後身。

  • まどろみポイント:
    • 金継ぎライブラリー: 割れた器を金で修復する「金継ぎ」の作品が並びます。傷を隠さず景色として楽しむ美学に触れられます。
    • 獅子舞と振る舞い酒: 夜には伝統芸能「加賀獅子舞」の上演があり、迫力の舞とともに日本酒が振る舞われることも。大人の夜遊びです。 

【3日目詳細】金沢駅は「巨大なデパ地下」である

世界で最も美しい駅の一つ

帰る前に、金沢駅の「鼓門(つづみもん)」を見上げてください。

これは能楽の鼓をイメージしています。雨の多い金沢で「駅を降りた人に傘を差し出すおもてなしの心」を表したガラスの天井ドームも必見です。

「あんと」の自販機で利き酒

駅構内の「金沢百番街 あんと」には、全ての金沢土産が揃っています。

中でもおすすめは、地酒専門店「金沢地酒蔵」。

ここには日本酒の自動販売機があります。1杯100円〜300円程度で、石川県の銘酒を少しずつ試飲できます。

ここで気に入った一本と、自分用のおつまみを購入し、帰りのグランクラスへ持ち込むのがプロの流儀です。


【保存版】大人のまどろみ持ち物リスト

ただの旅行セットではありません。今回のプランを快適に過ごすための必需品です。

アイテム理由・用途
脱ぎ履きしやすい靴【超重要】料亭旅館や茶屋街では、靴を脱ぐ回数が異常に多いです。紐靴はストレスの元。スリッポンやサイドゴアブーツ推奨。
折りたたみ傘金沢には「弁当忘れても傘忘れるな」という格言があるほど、天気が変わりやすいです。
厚手の靴下・足袋ソックス古い日本家屋の廊下は冷えます。足元が冷えるとまどろめません。お風呂上がりの冷え防止にも。
胃薬美食続き&お酒続きの旅です。3日目まで美味しく食べるための「お守り」として。
大判のストール新幹線の車内や、美術館の空調調整に。膝掛にもなります。
100円玉数枚お賽銭や、地酒自販機用。財布を出さずにスマートに楽しみましょう。

まとめ:静かな情熱を感じる旅へ

20歳の頃は、旅の恥はかき捨てとばかりに騒ぎました。

でも今は、静かな宿で、職人の技が光る器を愛でながら、丁寧に造られたお酒を飲む。

そんな「静かな情熱」を感じる旅こそが、大人になった私たちへの一番のギフトです。

今度の連休は、新幹線の予約ボタンをポチッと押して、シャンパンから始まる休日を過ごしてみませんか?

それでは、良いまどろみを。

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