~3時間半の移動で手に入れる、色のついた静寂~
「青い海が見たい」
そう思ったとき、最初に浮かぶのはハワイかもしれない。
けれど、今の自分に、あのキラキラした陽気さは眩しすぎる。
遠すぎるフライト。
時差による倦怠感。
「楽しまなきゃ」という、見えない圧力。
もっと、枯れた場所がいい。
ただひたすら、青くて、静かで、誰もいない場所。
答えは、サイパンにあった。
成田から直行便で約3時間半。
そこにあるのは、世界で最も透明に近い海と、心地よい「寂れ感」だけだった。
今回の旅のスペック表(まどろみ度:3.9)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 日程 | 3泊4日(週末+有給など) |
| 行き先 | サイパン島(北マリアナ諸島) |
| 目的 | 視界を青くする、何もしない |
| フライト | 成田→サイパン(ユナイテッド航空 直行便・約3.5時間) |
| 時差 | +1時間(時差ボケほぼ無し) |
| 宿泊 | アクアリゾートクラブサイパン(静かなコテージタイプ推奨) |
| まどろみ度 | ★★★☆☆(3.9) |
| 向いている人 | ハワイが遠く感じる人、海だけ見たい人、自分の機嫌を取り直したい人 |
※まどろみ度が「3.9」なのは、やはり飛行機移動の疲れがあるから。
けれど、その労力を払ってでも手に入れる価値のある「無」が、ここにはある。

🗓 タイムスケジュール:透明な時間を過ごす3泊4日

【1日目】移動と、最初の夕陽
10:00 成田空港へ
ユナイテッド航空の直行便を利用。機内では映画を見ず、アイマスクをしてひたすら眠る。
15:00 サイパン国際空港 着
入国審査を抜け、外に出ると湿った熱気。
「南の島に来た」という実感が、肌にまとわりつく。
16:30 ホテルチェックイン
今回は、繁華街から離れた**「アクアリゾートクラブサイパン」**のような、コテージタイプの宿を選ぶ。
18:00 サンセット鑑賞
プールサイドバーへ。
太陽が水平線に沈むのを、最初から最後まで見届ける。
19:30 部屋で軽く済ませる
移動で疲れているので外食はしない。
近くの商店で買ったビールとスナックで乾杯し、波音を聞きながら就寝。
【2日目】マニャガハ島で「幸福な気絶」

10:00 マニャガハ島へ
送迎バスとボートで、無人島**「マニャガハ島」**へ。
アクティビティは一切申し込まない。
11:00 木陰で気絶する
レンタルしたビーチマットを木陰に敷く。
目の前は、信じられないほど透明なマリアナブルー。
海に入る必要さえない。
ただ眺めて、本を読み、眠くなったら寝る。
15:00 ホテルの部屋でシャワー
海風と砂を落とし、冷房の効いた部屋でシエスタ。
18:00 買わないショッピング
中心街へ。
地元スーパー**「ジョーテン」**で、見たことのない色の洗剤や、甘そうなケーキを眺める。
【3日目】北部の静寂ドライブ
正直、この日は出かけなくてもいい。
それでも気が向いたら、レンタカーで北部へ。
サイパンは道が単純で、運転ストレスが少ない。
**「バードアイランド(鳥の島)」**の展望台へ。
断崖絶壁から見下ろす海は、言葉を失うほど青い。
15:00 ホテルのラナイで読書
午後はもう出かけない。
本を読み、飽きたら海を見て、また本を読む。
19:00 最後の晩餐
ホテルのレストランで、ステーキやシーフード。
少しだけ贅沢をして、旅を締める。
【4日目】帰国、日常へのリハビリ
13:00 サイパン発
約3時間半のフライト。時差ボケがないので、体への負担が少ない。
16:00 成田着
夕方には日本。
明日からの日常に戻るための、ちょうどいいリハビリ時間が残されている。
📍「マリアナブルー」というインク
サイパンの海の色は、「青」という言葉では片付かない。
インクを垂らしたような、濃く、深い青。
**「マリアナブルー」**と呼ばれている。
ラナイに出て、その青を見た瞬間、
脳の奥の血管が、ゆっくり開いていく感覚に陥る。
ハワイの海が「遊ぶための海」なら、
サイパンの海は**「吸い込まれる海」**だ。
ただ眺めているだけで、
視覚から入った「青」が、体内の澱を洗い流していく。
🧠 旅のトリビア:サイパンの小ネタ

Q. 本当に「何もない」の?
A. 本当にない。
グアムのような免税店の煌びやかさは期待してはいけない。
ガラパン地区ですら、昭和の温泉街のような哀愁が漂っている。
だが、それがいい。
Q. 英語ができなくても大丈夫?
A. 驚くほど大丈夫。
日本語表記や日本語対応の店が多く、海外なのに緊張しない。
Q. ESTAは必要?
A. 必須ではないが、取得推奨。
ESTA専用レーンの方が入国審査が圧倒的に早い。
Q. 運転は怖くない?
A. 怖くない。
道は広く、車も少なく、法定速度も低め。
海沿いドライブが、ただ気持ちいい。
まとめ:透明な「空虚」に浮かぶ

ハワイに行くには、気合がいる。
でも、サイパンなら。
「ちょっと海を見に行ってくる」
そんな感覚で、国境を越えられる。
時差はたったの1時間。
体への負担も最小限だ。
都会の喧騒からも、ニュースからも離れて。
ただただ、青い海に浮かびたい。
そんなときは、サイパンという選択肢を思い出してほしい。
そこには、驚くほど透明な「空虚」が待っている。
——少なくとも、
今回の自分には、それで十分だった。



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