はじめに:東京の人混みはスルーして、南へ。
羽田空港に到着して、京急線のホームへ向かう時。多くの人は「品川・新宿・渋谷」方面の満員電車に身を固くします。
でも、『まどろみ旅』の正解は違います。人混みの東京をスルーして、新幹線でさらに南へ45分。そこには、1月だというのに梅が咲き、青い海が広がり、昭和レトロな時間が流れる「熱海」があります。東京より少しだけ暖かく、時間の流れがゆっくりな場所。
今回は、寒さと疲労から全力で逃げるための、「絶対に疲れない熱海1泊2日」の完璧な工程表(羽田発)をご紹介します。
この旅のスペック表(忙しい人はここだけ見て!)
| 項目 | 内容 |
| 時期 | 1月〜2月 |
| 目的地 | 静岡県・熱海 |
| 予算目安 | 約6万円 |
| 疲労度 | ★★☆☆☆ |
| まどろみ度 | ★★★★★ |
| 主な体験 | 早咲きの梅、レトロ喫茶、海鮮丼 |

↓熱海には公式の観光サイトがあるので確認してみると良いかも。
知っておくと旅が深まる「熱海のトリビア」
工程表へ進む前に、なぜ冬の逃避行先が「熱海」なのか。3つの理由をシェアします。
- 実は「冬の花火」が有名
熱海は夏だけでなく、年間を通して海上花火大会を開催しています。冬は空気が澄んでいるため、夏よりも色が鮮やか。しかも、三方を山に囲まれた「すり鉢状」の地形なので、花火の音がスタジアムのように反響します。運が良ければ部屋から見られるかも? - お湯が「しょっぱい」から温まる
熱海の温泉の多くは「塩化物泉」。塩分が肌をパックしてくれるので、保温効果が抜群に高く、湯冷めしにくいのが特徴です。つまり、寒い冬にこそ本領を発揮する温泉なのです。 - 姉妹都市はイタリア・サンレモ市
熱海の街並みがどこか地中海っぽいのは偶然ではありません。 イタリアの港町サンレモ市と姉妹都市であり、地形や雰囲気が似ています。海岸沿いのヤシの木や、斜面に白い建物が並ぶ景色は、パスポートのいらない「海外リゾート」そのものです。
【アクセス】羽田空港から熱海への「脱出ルート」
今回の旅のテーマは「移動ですら楽をする」です。
- 10:00 羽田空港 発(京急線で品川へ / 約20分)
- 10:30 品川駅 着ここで大事なミッションがあります。駅構内(エキュート品川など)で、「ちょっと高いお弁当」と「ビール」を買ってください。
- 10:50 東海道新幹線(こだま/ひかり)乗車在来線(東海道線)でも行けますが、ここは課金して新幹線一択。自由席に座り、プシュッと缶を開けてお弁当を広げたら、そこはもう動く居酒屋です。
- 11:35 熱海駅 着お弁当を食べ終わる頃には、もう到着。降りた瞬間、海からの風を感じてスイッチが切り替わります。
【1日目】花と海鮮と、引きこもり温泉
12:00 【ランチ】駅前商店街で「海鮮」の洗礼
熱海駅前の平和通り商店街は、温泉饅頭の湯気と活気で溢れています。
まずはここで、胃袋を「海モード」に切り替えましょう。
- おすすめ:熱海おさかな食堂こぼれ落ちるほどの「海鮮てんこ盛り丼」が名物。
- 混雑回避の裏技:行列が辛い場合は、商店街で「まる天」のたこ棒(揚げかまぼこ)を買って食べ歩きしつつ、少し路地に入ったお寿司屋さんへ逃げ込むのも粋です。

13:30 【観光】日本一早い春「熱海梅園」
お腹が満たされたら、タクシーに乗り込みます。
(※熱海は坂が多いので、徒歩移動は体力を削られます。タクシー推奨!)
向かう先は「熱海梅園(あたみばいえん)」。
ここは日本で最も早く梅が咲く場所と言われています。1月中旬から「梅まつり」が始まり、園内は白やピンクの梅でいっぱいに。
北海道や東北が雪に埋もれている時期に、ここで春の気配を感じる優越感はたまりません。

15:00 【宿】オーシャンビューの部屋に「引きこもる」
早めにチェックインします。
今回の宿選びの条件はたった一つ。「海が見える部屋」であること。
窓を開けると、波の音と潮風。
明るいうちから大浴場の温泉に浸かり、湯上がりには部屋で、夕暮れの海を眺めながら何もしない時間を過ごします。
これぞ、まどろみ旅の真骨頂です。
【2日目】樹齢2000年の巨木と、伝説の純喫茶
10:00 【パワースポット】来宮神社の「大楠」
チェックアウトしたら、タクシーで「来宮神社(きのみやじんじゃ)」へ。ここの本殿裏にある「大楠(おおくす)」は必見です。
樹齢2000年超。幹の周りを1周すると「寿命が1年延びる」と言われる伝説の巨木。圧倒的な生命力を浴びた後は、神社内のおしゃれなカフェで「来福スイーツ」を食べて休憩します。

11:30 【お土産】熱海銀座商店街
坂を下って、レトロな看板が並ぶ「熱海銀座」へ。
ここで買うべき、おすすめ2つ。
- 干物: 家で焼くだけで熱海の朝食が再現できる「アジの干物」を配送手配。
- 熱海プリン: カバのマークが可愛い瓶入りプリン。並んででも買う価値のある濃厚さです。
12:30 【ランチ】「純喫茶パインツリー」でタイムスリップ
今回の旅のハイライトです。
熱海銀座のど真ん中にある「純喫茶パインツリー」。
一歩入ると、そこは昭和50年代。
ふかふかの赤いベルベットの椅子。そしてテーブルはなんと、現役で稼働する「インベーダーゲーム等のゲーム機」です。
ここで注文するのは「煙が出るパフェ」か、王道の「ナポリタン」。
ゲームの電子音(ピコピコ音)をBGMに、スマホを置いてぼんやりする時間は、現代のデジタルデトックスの最高峰かもしれません。

旅の予算目安(1人分)
「疲れない・我慢しない」をテーマにした、大人の予算感です。
- 交通費:約1.3万円(新幹線往復+現地タクシー代)
- 宿泊費:約3.5万円(オーシャンビュー・2食付き)
- 食費・カフェ:約0.8万円(海鮮、パインツリー等)
- お土産:約0.4万円
- 合計:約6.0万円
旅の持ち物リスト:身軽に、でも快適に。
最後に、この「熱海まどろみ旅」を完璧にするための持ち物チェックリストを置いておきます。
1. 【必須】まどろみ旅の「三種の神器」
移動中もホテルも、これがあれば快適になります。
- ノイズキャンセリングイヤホン: 新幹線の走行音を消して、海を見ながら静寂に浸るために必須。
- 蒸気でホットアイマスク: 温泉上がりの寝る前に使うと、気絶するように眠れます。
- 着圧ソックス(メディキュット等): 熱海は坂道が多いので、夜のケアで翌日の足の軽さが変わります。

2. 熱海だからこそ「絶対に必要なもの」
- 現金(小銭): ここが重要です。レトロな喫茶店や古い商店街、バスなどは「現金のみ」のお店がまだ多い可能性があります。スマホ決済だけに頼ると詰むかも。
- 歩きやすいスニーカー: 「お洒落なブーツ」は危険です。熱海の坂は急勾配なので、ヒールだと足が死にます。履き慣れた靴で。
- 脱ぎ着しやすいアウター: 東京より暖かい熱海ですが、海風は冷たいです。でも坂を歩くと暑くなります。「前を開けられるコート」や「マフラー」で温度調整できるように。
3. あると便利な「名脇役」
- 延長コード(または長めの充電ケーブル): レトロなホテルや旅館あるあるですが、「枕元にコンセントがない」ことが多々あります。ベッドで充電しながらゴロゴロするために必須。
- ヘアクリップ・ゴム: 温泉に入る時、髪をサッとまとめる用。
- 薄手のエコバッグ: 大浴場に行く時の着替え入れや、お土産(干物やプリン)が増えた時に役立ちます。
まとめ:45分で日常に戻る「余裕」
帰りは熱海駅から新幹線に乗れば、わずか45分で品川駅という「現実」に戻れます。
この「ギリギリまで夢を見させてくれるアクセスの良さ」こそ、熱海が最強の逃避先である理由です。
次の週末、または出張のついでに。
少し足を伸ばして、暖かい熱海で「まどろんで」みませんか?


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